うつ状態
人のこころはいつも元気というわけではありません。仕事でのミス、失恋、家族関係などほんの些細な出来事で、落ち込んだり、傷ついたりして、たいていの場合、人は数日もすると回復して、また元気に“頑張ろう”と思える力をもっています。ところが時に、いつまでも気持ちが沈んだままで復活しないことがあります。このような状態を“うつ状態”といいます。 
うつ病
ゆううつで落ち込んだ気分となり、涙もろさや寂しさを引き起こします。
さらに、今まで興味を持って取り組めた事柄に興味がなくなり、楽しくなくなります。しかも、自分を「だめな人間だ」と強く思い込んでしまうこともあり、その結果、「自分などこの世にいらない」と自殺を考え出してしまうことがあります。
いずれの症状も、自分や周囲の環境を実際以上に否定的にとらえてしまうということが、根本にあります。
これらの症状は、朝に症状が強く、夕方になると少し楽になるということもよく起こるため、家族の方は帰宅後の様子を見て、「たいしたことない」と誤解してしまうこともあります。
新型うつ病
新型の特徴は、日常生活や仕事、友達関係などがうまくいかなくて”自分を責める”という従来型と違って、”周りの環境や他人のせいにする”傾向が強いようです。特に、仕事場で多く、物事がうまくいかないことを”会社や上司”のせいにし、「会社が悪い」「上司が悪い」などの言葉が口癖のようになる。 わかりやすく言えば、”仕事中にだけうつになり、会社の外では元気”というのが新型
感情、気分障害
感情の異常は、様々な精神疾患でみられる。代表的なものはうつ状態においてみられる抑うつ気分や、躁状態における爽快気分である。他に感情純麻、興奮、不安、怒り、両価性などがあげられる。
意識障害
物事を正しく理解することや、周囲の刺激に対する適切な反応が損なわれている状態を指す。 原因としては、大脳や脳幹を直接障害する頭蓋内疾患の他に、脳神経機能を二次的に障害させる種々の全身性の異常があげられる。意識の構成には「清明度」、「広がり」、「質的」の三つの要素が存在し、意識障害として一般的なものは「清明度」の低下についてを指す。「広がり」の低下(意識の狭窄)は催眠であり、「質的」の変化(意識変容)はせん妄やもうろう等を指す。
知的機能の障害
知能の障害は、精神発達遅滞と、痴呆とに分けられます。 精神発達遅滞は、何らかの原因により、知能の正常な発達が妨げられたため、本来発揮すべき知能水準にいたらなかったものです。 痴呆は、一度獲得した知能が、何らかの原因により低下した状態をいいます。 
記憶障害
何らかの原因で、脳が損傷した場合に引き起こされることが多い。例えば、交通事故による外傷性の場合や脳梗塞のような内因性による場合、高次脳機能障害による場合もある。また、うつ病や統合失調症などの心因性である場合もある。 痴呆は、一度獲得した知能が、何らかの原因により低下した状態をいいます。 
思考障害
思考の障害には、思考過程の異常と施工内容の異常、思考の表現の異常がある。
思考過程の異常は、考える道筋や脈略そのものが障害されている場合を指し。思考途絶(考えている途中に、突然内容を忘れたり考えが止まってしまう)、思考制止(考える力がなく、思考が進まない)。思考散乱、滅裂思考(思考がまとまらない)、観念奔逸(考えが次々と湧き出して脱線してしまう)、思考保持(一旦考えたことが、その後の思考にも繰り返し現れる)、思考迂遠(結論を導き出すまでに脱線し時間がかかる)などがある。 
知覚障害
知覚とは、外界の情報を認識する機能のことである。 知覚系神経が過剰な活動を示したり、知覚情報の発生源を誤認したりすると錯覚や幻覚などの症状を生じる。錯覚と幻覚は似ているようだが錯覚はある物を間違って捉えることであるのに対して、幻覚は無い物をあると捉えるという点で違いがある。錯覚は健常者でも日常的に起こる一時的現象であるが、幻覚は精神疾患の診断基準のひとつとなる。幻覚には幻視、幻聴、幻嗅、幻味、体感幻覚などがある。特殊なものに、四肢を切断した患者において、喪失したはずの四肢を感じたりする幻肢がある。これが痛覚である場合は幽霊痛(phantom pain) と称する。 また、眼球や眼神経は正常であるにも関わらず心因性に物が見えなくなる心因性盲、痛みの原因となる身体的疾患がないのに痛みを感じる疼痛性障害などの症状も存在する。
 行動に現れる障害
ヒト以外の動物においては、精神症状は行動を介して発現する。ヒトの場合、精神症状を評価する場合には言語を重視しがちであるが、ヒトにおいても精神と行動は密接に関連している。例えば、典型的なうつ病では、摂食、排泄、睡眠、性行為などの基本的機能が障害される。また別の疾患では暴力、多量飲酒などの衝動性として現れることもある。他にも以下のようなものがある。 摂食行動の障害として、うつ状態における食欲低下がまず挙げられるが、摂食障害では拒食や過食などの食行動の異常がみられる。 睡眠の障害としては不眠(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒など)、過眠、睡眠リズムの障害などがある。 性の障害として、性欲低下、性交疼痛症、陰萎などのほか、性対象の異常(自己性愛、小児性愛、フェチなど)、性目標の異常(露出症、窃視症、サディズム、マゾヒズム)などがある。
 神経性障害
神経症性障害とは、以前は「ノイローゼ」や「神経症」と呼ばれていたもので、精神的な「とらわれ」が原因となって起こる症状です。 原因には、災害や親しい人物の死去などの急激な精神的衝撃、毎日の生活の中で環境的に取り除くことのできないような慢性的なストレス、家族関係がギクシャクしていることなどによって生じる精神的葛藤、幼児期まで遡る環境の中で徐々に形成された性格の偏りなどを含みます。 こころの悩みの中でも、うつ病と同じかそれ以上に多く見られるものですが、純粋な病気とは異なり、こころのクセから起こるものと考えられます。 身体面、精神面どちらも自覚症状が強く、特に身体面での自覚が強いので、症状に応じていろいろな診療科を受診する傾向があります。 特に、不安が強いため、自分は精神病ではないかといった不安がつきまとうことも稀ではありません。
 ストレス関連障害
ストレス関連障害は、その名のとおりストレスと密接にかかわっています。 ストレス体験をしてから症状が出るまでと症状の持続期間、ストレスの性質によって分類されます。 ストレス関連障害は、急性ストレス障害、外傷後ストレス障害、適応障害の3つに大きく分けられます。 急性ストレス障害と外傷後ストレス障害は、生命を脅かすような非常に強いストレスに曝された後、ストレス体験直後から3ヶ月以内に発症します。 この2つの障害の違いは症状の持続期間のみです。 一方、適応障害はストレス要因の始まりから3ヶ月以内に症状が出現し、要因消滅の6ヶ月以内で症状が消滅する。通常、情動あるいは行動上の反応のいずれか一方もしくは両方を伴った症状が出現します。
 身体表現性障害
身体表現性障害は、痛みや吐き気、しびれなどの自覚的な何らかの身体症状があり、日常生活が妨げられており、自分でその症状をコントロールできないと考えている病態を指しています。 ブリケ症候群、ヒステリー、心因性疼痛と呼ばれることもあり、おそらく不安に結びついているものとされています。 異常が示唆されるような身体の問題を訴え検査を行うものの、異常は見あたらないという結果が出るものや、自分の外見に欠陥があると思いこむもの、自分が深刻な病気にかかっているのではとこだわってしまうものなど、さまざまな精神疾患が含まれます。
 恐怖症不安障害(広場恐怖症、狭所恐怖症、高所恐怖症、その他)
恐怖症性不安障害は、通常は危険ではない様々な対象や状況に対して強い恐怖を感じるものです。 恐怖を感じる対象は様々ですが、次のような種類があります。 「広場恐怖症」逃げ場が無い、または人込みや家で一人になるなど、助けを得ることができない状況に身をおくことに強い恐怖を抱きます。 この障害を持つ人の多くは、そのような状において以前にパニック発作やなんらかの身体症状(気持ち悪くなる、失禁しそうになる、など)を起こした経験を持っています。 その体験から「また同じことになったらどうしよう」という不安、予期恐怖が強くなり、中には外出できない人もいます。

「社会(対人)恐怖症」、他者と接することに対して予期恐怖を感じ、なんとか回避しようとするものです。また、人から注目を集めるような状況に置かれると恐怖のあまりにパニックを起こす場合もあります。 このようなことから学校や会社に行けなくなり、家からの外出さえ困難になります。さらにうつ状態に陥って社会的機能が顕著に低下する場合もあります。

「特定の恐怖症」、あまり恐れる必要のない特定の状況や対象や場面に対して激しい恐怖を抱き、パニック発作を起こすものです。 高所恐怖、閉所恐怖、暗闇恐怖、雷恐怖、注射恐怖、動物恐怖、尖端(せんたん)恐怖など数多くの種類があります。
 パニック障害
パニック障害は、突然起こる激しい動悸や発汗、頻脈(ひんみゃく:脈拍が異常に多い状態)、ふるえ、息苦しさ、胸部の不快感、めまいといった体の異常と共に、このままでは死んでしまうというような強い不安感に襲われる病気です。 この発作は、「パニック発作」といわれ10分くらいから長くても1時間以内にはおさまります。 初めてのパニック発作で、救急車を呼んで病院に運び込まれる場合もありますが、医師の診察を受ける頃には発作は消え、血液検査や心電図検査をしても異常はみられず、時には気のせいなどと言われることもあります。 パニック障害の特徴は、検査をしても身体的な異常は見当らないのに、パニック発作を繰り返すことです。
 全般性不安障害
全般性不安障害には特徴的な症状がありません。どんな病気か理解するためには、まず不安とは何かということを知っておく必要があります。不安とは‘対象のない恐怖’と定義されています。不安は危険な状態を察知した時に、生命の警告兆候として現れるものであり、警告兆候としての不安は人間が生活していく上で必要なものです。不安は不快なものではありますが、通常、安全が確認されると速やかに消退するため、生活するうえで著しい支障となることはありません。しかしながら、この不安がコントロールできないほど過剰なため苦痛が強くなり、理由が定まらずさまざまなことへの不安や心配が持続するようになるのが全般性不安障害です。
 強迫性障害
全般性不安障害には特徴的な症状がありません。どんな病気か理解するためには、まず不安とは何かということを知っておく必要があります。不安とは‘対象のない恐怖’と定義されています。不安は危険な状態を察知した時に、生命の警告兆候として現れるものであり、警告兆候としての不安は人間が生活していく上で必要なものです。不安は不快なものではありますが、通常、安全が確認されると速やかに消退するため、生活するうえで著しい支障となることはありません。しかしながら、この不安がコントロールできないほど過剰なため苦痛が強くなり、理由が定まらずさまざまなことへの不安や心配が持続するようになるのが全般性不安障害です。
 重症ストレス障害
重症ストレス障害とは、地震などの自然災害や暴行を受けるなどの人的災害といった「通常の生活では体験し得ないような大きな脅威」を体験した場合に生じるのが重度ストレス反応です。
 急性ストレス障害
急性ストレス障害とは、生死に関わるような強い恐怖やショックなどの心的外傷(トラウマ)を体験した後に起こる一過性の精神障害。ASDと略される。トラウマ体験を繰り返し思い出すフラッシュバック、トラウマを連想するような状況を避けようとする回避的行動、強い不安による不眠などの症状が現れる。発症後、2日~4週間以内に自然治癒する。4週間以上経過しても症状が続く場合は心的外傷後ストレス障害(PTSD)の可能性がある。
 PTSD(心的ストレス障害)
PTSD(心的ストレス障害)とは、危うく死ぬまたは重症を負うような出来事の後に起こる、心に加えられた衝撃的な傷が元となる、様々なストレス障害を引き起こす疾患のことである。 心の傷は、心的外傷またはトラウマ(本来は単に「外傷」の意で、日本でも救命や外傷外科ではその意味で使われ、特に致命的外傷の意味で使われることが多いが、一般には心的外傷として使用される場合がほとんどである)と呼ばれる。トラウマには事故・災害時の急性トラウマと、児童虐待など繰り返し加害される慢性の心理的外傷がある。 心的外傷後ストレス障害は、地震、洪水、火事のような災害、または事故、戦争といった人災。いじめ、テロ、監禁、虐待、強姦、体罰などの犯罪、つまり、生命が脅かされたり、人としての尊厳が損なわれるような多様な原因によって生じうる。など。多種多様な日常の問題に原因があったりもする
解離性(転換性)障害(リストカットなど)
解離性(転換性)障害とは、現実と理想のギャップなど、ストレスを処理できないことによって起こります。現代の人間は誰しも神経症的な傾向を持っています。神経症は健康な人間の心理の延長線上にあり、性格と表裏をなし、内容は了解可能で、大きなからだの病変によらない、特定の諸症状です。  精神的な不安が身体症状として現れることがあります。体の一部が痛くなったり、突然倒れたりするわけです。  依存心が強い人が多いです。他人に自分の不幸の原因を押しつけます。周りの関心を引こうとします。実際、発作により周りの人がかまってくれるうちはいいのですが、いずれ相手にされなくなります。その前に、治せるものならば治した方がよいのです。周囲からは症状の内容・発現経過が了解できますが、本人はそれを自覚せず、自覚的医師が関与しないところで発作が生じます。
多重人格障害
自分が自分であるという感覚が失われている状態といえるでしょう。たとえば、ある出来事の記憶がすっぽり抜け落ちていたり、まるでカプセルの中にいるような感覚がして現実感がない、いつの間にか自分の知らない場所にいるなど、様々な症状があります。 こうした中で、自分の中にいくつもの人格が現れるものを多重人格障害(解離性同一性障害)といいます。ある人格が現れているときには、別の人格のときの記憶がないことが多く、生活面での様々な支障が出てきます。 これらの症状は、つらい体験を自分から切り離そうとするために起こる一種の防衛反応と考えられています。治療では、安心できる環境にすること、家族や周囲の人が病気について理解することがとても大切です。
解離性同一障害
 私たちの記憶や意識、知覚やアイデンティティ(自我同一性)は本来1つにまとまっています。解離とは、これらの感覚をまとめる能力が一時的に失われた状態です。たとえば、過去の記憶の一部が抜け落ちたり、知覚の一部を感じなくなったり、感情が麻痺するといったことが起こります。ただ、解離状態においては通常は体験されない知覚や行動が新たに出現することもあります。異常行動(とん走そのほか)や、新たな人格の形成(多重人格障害、シャーマニズムなど)は代表的な例です。これらの解離現象は、軽くて一時的なものであれば、健康な人に現れることもあります。 こうした症状が深刻で、日常の生活に支障をきたすような状態を解離性障害といいます。原因としては、ストレスや心的外傷が関係しているといわれます。この心的外傷には様々な種類があります。災害、事故、暴行を受けるなど一過性のものもあれば、性的虐待、長期にわたる監禁状態や戦闘体験など慢性的に何度もくりかえされるものもあります。 そのようなつらい体験によるダメージを避けるため、精神が緊急避難的に機能の一部を停止させることが解離性障害につながると考えられています。
薬物依存症
 昔から薬物依存症はありますが、現代社会のストレスからくる薬物への依存は増えています。 
これはその名の通り薬物へ反復するからくる
薬物への依存。
嗜癖から習慣、依存の過程となります。
慢性中毒や薬物乱用といった区別もある。
また薬物を使用していないにも関わらず
フラッシュバック現象もある。
睡眠薬や、抗不安薬にも依存性も指摘されています。
大麻、LSD.覚醒剤、コカインやシンナーなど。
その他、風邪薬の一部には抗ヒスタミンからからくる酩酊状態となることもある。
これも薬物依存のひとつになり得る可能性もある。
物質関連障害
定義
物質使用障害、薬物依存と物質乱用。
物質誘発性障害→物質中毒、物質離脱、物質誘発性せん妄、物質誘発性持続性痴呆、物質誘発性持続性健忘障害、物質誘発性気分障害、物質誘発性不安障害、物質誘発性機能不全、物質誘発性睡眠障害がある。